ドル円相場が1ドル103円台に突入しました。ほとんどの報道では、昨日のFRBフィッシャー副議長のタカ派的発言が要因としています。もちろんそれもあると思いますが、個人的には米CB消費者信頼感指数が堅調な結果になったことが裏付けではないかと思っています。
フィッシャー副議長は確かにタカ派発言があいつぎました。完全雇用に近い、利上げは経済次第であるなど、年内利上げについて強気とも取れる発言だったと評価されています。ただ、内容的には先日のイエレン議長に”後付け”したような印象もあり、ある意味、当たり外れのない発言だったと思います。
「経済指標が全て」となっている状況で、消費者信頼感指数が良かったのは市場にドル買いを促す十分な材料になったと思います。そして、この流れは雇用統計まで続きそうです。
本日は雇用統計前の重要指標であるADP民間雇用者数が発表されます。雇用統計の前哨戦とも言える統計なので注目が集まっています。市場の予想ではプラス17.5万人ですが、ほぼ予想通りの結果となってもドルが買われそうです。
ADPが良ければ雇用統計にも期待が高まり、逆に低ければ雇用統計の結果を受け止め方がよりシビアになります。また、ADPが予想よりも良い結果となった場合、各要人が発言している完全雇用や米経済の楽観的な見方について裏づけされることとなり、さらなるドル買いが加速すると思います。そうなると、今日の時点で1ドル104円台は目指せるかも知れません。
もし、ADPが良い結果となり1ドル104円にのるか、103円後半で推移することになれば雇用統計の結果を受けて105円台回復も十分視野に入ってきました。1ドル105円台になれば次のレンジとなり、材料がなければ100円割れは起こりにくくなると思います。
今日は雇用統計とADP前の様子見ムードが強くなると思うので、日中は大きく上昇したことによる逆の動きが若干見られるかも知れませんので、その場合はショートよりにしたいと思います。ADPは期待も込めてよい結果が出ると信じてロングしたいと思います。
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