NO MQL, NO LIFE

トランプ勝利!今後の展開は…

まさかのトランプ氏がアメリカ次期大統領選挙で勝利しました。直前の世論調査では実に90%がクリントン氏勝利だと報道されていただけに、市場ではサプライズとなりました。

ドル円相場は1ドル105円から一時101円台にまで円高が進み、日経平均も一時1,000円下げるかたちになりました。日経平均の下落幅は今年のイギリスEU離脱が決まったときに匹敵するものとなりました。いわゆる”隠れトランプ支持層”が強かったと言われていますが、当てにならない世論調査などの問題点も浮き彫りになりました。

これからの為替相場ですが、不透明な状況が長引く可能性が濃厚になりました。トランプ氏優勢が強くなってきた時に日本では政府と日銀の緊急会合が行われ、介入に対してアクションがあったかは不明ですが下支えする場面もありました。

現時点では1ドル104円を挟んだ展開で推移していますが、この戻りもいつまで続くか不明で、市場心理としては円高不安のほうが圧倒的に強い状況です。

今後のポイントですが、この結果を受けて各連銀総裁やFOMCメンバーなどの発言に注目したいと思います。「トランプ氏が大統領になれば12月利上げは無いだろう」と事前に噂されていましたが、果たしてどのようなアクションになるのか注目です。

また、この記事を書いている少し後にはニューヨーク市場がオープンしますが、売り込まれることが優勢と見られています。明日の日経平均も不安定になりそうで、為替相場が落ち着きを取り戻すには時間がかかるかも知れません。

政治経験がゼロのトランプ氏が大統領になったことでどのような政策が実際に行われていくか不透明感が出る中で、インフラ整備関係の発言が実現すれば雇用の確保が安定し長期的にはドル高になるだろうと見られています。

これからの動きに注目する必要はありますが、現時点で安易にドル円を中期保有目的でロングするのは危険かも知れません。かといって戻し幅も強烈なので、しばらくボラティリティが高い状態が続くとすれば損切り覚悟で積極的に(ショートもロングも)攻めるのもひとつの手段でしょう。

もし100円を割るようなことがあれば押し目買いで保有し続けるのもありかも知れません。とりあえず為替市場は各要人の発言待ちの相場が続きそうです。

参考写真:ロイター



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