NO MQL, NO LIFE

依然として円高優性、そしてトランプ氏の影響は…

米指標が絶好調です。昨日のADP雇用統計も予想を大きく上回り、米債権利回りも上昇したことで米ドルが買われる場面が多くありました。ただ、前日ほどの円売りとはならず利益確定の流れもあり上値は限定的でした。円買いポジションが解消されていないため一時的な円安に向かう可能性はありますが、大筋の予想はまだまだ円高方向とのことです。

円高圧力が強かった場合、再び下値の確認に行く可能性があります。その場合の下値目処はやはり110円ほど、それを抜けた場合の底値は105円近くを試す可能性もありそうです。いずれも中期的な観測なので、日本の年度末である3月末までは今の広めのレンジ内ではないかとの意見もあります。

昨日の日経平均は大幅高、ニューヨーク株式市場も小幅ながら続伸し本日の日経も続伸する可能性が高いです。この状況から日本時間では円安に向かう可能性もありますが、各国PMIが発表される夕方以降の動きには注意が必要です。また、週末の米雇用統計を控えた動きになることが予想されるため、大きく仕掛けることはなさそうです。

そしてスーパーチューズデーを終えてトランプ氏の躍進が目立っています。大穴とされていたトランプ氏が本命となったことで市場に不安を与えました。市場にとっては予想できないことが不安材料とされるので、円買いを進めるひとつの要因とされています。

本日もISMを始め米国の重要指標が立て続けに発表されますが、このまま強い米国を見せることができるでしょうか。3月利上げはほぼないとの予想ですが、年内利上げが現実的なものになるかどうか注目です。