NO MQL, NO LIFE

為替市場は荒い動きが続く

昨日はまさかのドル円110円台突入でした。短期的とはいえ少なくとも来週くらいに110円台を目標にするのではとの見方があったなかで昨日1日であっさり突破してしまい、まさにチャートは雪崩状態となりました。その後、急激に戻る場面もありましたが、現時点で112円半ば前後で推移しています。日経平均は昨日の為替の動きを反映し現時点で15,000円を割れる可能性があるラインまで来ています。

相変わらずの米国債利回り低下、NY株安、原油安などの懸念からリスクオフで安全通貨の円を買う動きが続いており、新興国通貨も広く売られています。トヨタは円予想を112円としていましたが、それすらも軽く突破したかっこうとなります。

このまま110円を割って円高に向かうとデフレ圧力が強まる懸念もあり、そうなれば日銀が介入するかも知れないとの可能性が出てきています。実際、昨日一時113円まで急激に戻したときに介入したのでは?との噂が流れましたが、これに対し当局はノーコメントとしています。また石原経済再生相は以下のようにコメントしています。

最近の為替相場は誰がみても荒すぎる、急激な相場の変動は望ましくない。政府としては市場動向を注意深く見守っていく。

介入の方法がさらなる追加利下げかは不明ですが、今月に入って7%も円相場が上昇するのは企業から見てもあまり良い動きとは言えないかも知れません。

原油は引き続き下がりましたが、UAEエネルギー相の減産準備の話で値下げ幅は縮まりました。NY市場でエネルギー関連株が引き続き売られ、イエレン議長の発言も相まり続落で終わりました。

本日は日経平均の動きと政府関連の発言、また夜の米指標に注目して、波乱の一週間の締めくくりを迎えたいと思います。