さらに円安が進みました。やはり追加緩和期待が一定数支えているのと、イギリスを中心としたEU離脱決定で揺れた世界経済情勢がやや好転していることなどが原因でリスク選好ムードになり安全資産として保有していた円を売る動きが続きました。
イギリスも予想より早く政府要人が固まったこと、また8月利下げは示唆したものの、今回の政策金利は据え置いたことなどを好感され、ポンドが戻す展開となりました。
29日の日銀の政策金融会合まで下支えの強い相場が続くことが予想されます。追加緩和の可能性が残っているうちは円高になりにくく、104円台から105円台で安定する可能性もあります。
ただ、上場企業が設定している想定レートは依然として1ドル110円から115円ほどのレンジの企業が多く、業績について下方修正する必要が発生する企業もあります。イギリスのEU離脱問題で一時99円まで進んだ円相場が円安に戻してきているとはいえ、年内相場で考えるとかなり円高が進行している相場といえます。
本日は中国とアメリカで重要視票が立て続けに発表されます。特に中国GDPでは中国経済の低迷から前回を下回る結果となることが織り込まれていますが、結果次第ではさらに世界経済への不安要素となる可能性があるので注目です。
アメリカでは消費者物価指数や小売売上、ミシガン大消費者景況指数などが予定されており、好調な米経済を象徴することができるかどうか注目する必要があります。強い米株式市場の動向にも注目です。
日本では大型IPOとしてLINEが上場します。ニューヨーク同時上場で、ニューヨーク市場では一時36%高で、終値も26%上回るなど好調な結果で終わりました。週明け月曜日は祝日のため、本日の株指数にも注目したいと思います。
週末のポジション取りと、週明け休日なことを考えてポジショニングしたいと思いますが、105円を割る展開となるかどうか注目したいと思います。105円台に入るときに相当の利確があったと思うので、このまま円売りが続けば上昇すると思われますが、想定は105.00円から105.80円ほどで考えたいと思います。106円台に乗ることは・・・テクニカル的にはありえそうです。
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