NO MQL, NO LIFE

いよいよ本番!どうなる、日銀&FOMC

昨日は様子見ムードが続きました。ビッグイベントを控え、ニューヨーク時間でも狭いレンジの中で推移しました。

いつもなら日銀政策会合の結果は正午過ぎくらいに市場に出回ります。12時前後はボラティリティが高くなりそうです。

市場予想では「統括的な検証」の報告のみで、追加緩和政策に踏み切ることはないと見ているのが多くの意見です。ここ3年間で大胆な金融緩和政策をやってきたにも関わらず、物価上昇目標の2%を達成できていないことについて、どのような解釈があるか注目です。また、物価目標では「2年」を撤廃し「早期に」などに変更される可能性も高そうです。

ただ、海外勢はマイナス金利の10bp拡大を期待する一派が根強くいます。-0.10%を深堀し、-0.20%へ拡大することを期待していますが、奇しくも(半日差で)同日のFOMC前に追加緩和は行なうべきではないとした意見がどれほど市場心理に影響するか見極める必要があります。

前回の黒田総裁の会見時は、追加緩和政策などに期待した投機筋が一気に失望し円は3%ほどの上昇(下落)を見せました。今回も失望売りの可能性がありますが、前回ほど期待して高値を維持していないので3%も下げるような動きにはならないと思います。

ただ、今くらいの値(1ドル101.70円)であれば100円割れを考慮に入れる必要があるかも知れません。101円と100円が心理的節目で大量のオーダーが入っていると思いますが、下抜けるほどに(市場が)失望する内容にならないことを願います。

幸か不幸かFOMCを控えているため、市場のほぼ予想通りの結果になれば下げは限定的になるかも知れません。ただ、お昼に一旦動いたあと落ち着いたとしても、その後の15時30分頃から予定されている黒田総裁の会見でさらに動く可能性が非常に高いので油断は禁物です。

FOMCでも最近の弱い米指標と大統領選を控えた9月の利上げは見送られるとの見方はすでに織り込み済みですが、「年内利上げも厳しい」という展開になればドル売りが優勢になるのは間違いないかも知れません。早期利上げは尚も可能、経済指標次第、としてもいったんはドル売り優勢になりそうです。

個人的な予想は、日銀は追加緩和政策を拡大しない、ただ量的緩和に対しては若干の拡大が見込まれてドル円は失望から瞬間的に下げに動いてすぐに戻りが入り、とはいえ円高よりから黒田総裁の会見待ちの相場に。会見では市場の予想通りの内容で終わり再び若干の失望を誘い円高トレンドがしばらく続くも、FOMC待ちの相場へ。FOMCでも特にサプライズ(利上げ)はなく、ただ、年内利上げは尚も可能という姿勢を崩さないことで、こちらも下げは限定的に。結果的に今の値から1.00円~1.50円ほどの円高で終わり、100円割れギリギリで抵抗できるのでは…と考えます。

もちろん状況次第なのでショートで勝負しようと思いますが、強い結果になれば積極的にロングもしていきたいと思います。ただ、今回の材料は全て一気に動くタイミングの正確な時間が曖昧なため、結果を受けてから勝負しても良いかも知れません。

気持ち的にはドンドン円安になってロングしとけば良い相場になってくれるのが楽で良いんですが…。



.