NO MQL, NO LIFE

堅調な動きが続く

イエレン議長の利上げに対する、ある意味での強気発言から週明け昨日のドル円市場はレンジブレイクし高値で推移しました。日経平均も円安期待から大幅上昇となりました。ニューヨーク時間ではじりじりと円高にむかったものの、下支えは強く残っている印象です。

今週の雇用統計を控え、様子見ムードが強くなる一方で各経済指標に対する注目度も上がっています。とくに米国の指標は利上げを正当化するうえで重要なものとなるので、イエレン議長はじめ各要人が強気な発言をしている以上、良い数値が出ることを期待しています。

今日は小粒な経済指標が多く、米国だけでなくユーロ圏やドイツ、イギリス、カナダ、そして日本でもさまざまな指標が発表されます。本来は直接為替に影響がでるようなものではありませんが、世界経済を見極めるうえでせめて結果くらいは注目したいと思います。

そして日本時間22時と23時には米指標が控えています。住宅関係と消費者信頼感指数は普段はそこまで為替に影響のある指標ではないですが、あまりにも結果が悪いと強気な利上げ姿勢に影響してきそうです。

これからも要人発言で右往左往する相場が続きそうです。FRB副議長のフィッシャー氏はイエレン議長よりさらに強気に「年内2回の利上げの可能性はある」と発言しました。実際に利上げすることは可能かも知れませんが、かなり期待値が低いとのことで、市場への影響は限定的でした。

日本時間ではほとんどが深夜で、しかも米メディアのインタビューなどによる不定期な要人発言で乱高下されるとドル円で仕込んでいたポジションが予想外に決済されてしまっていることになりかねません。もし翌日に持ち越すようなポジションを取る場合は、利確ラインと損切りラインを広めに持てるくらいの数量で取引したほうが良いかも知れません。

今日もドル円は1ドル102円付近を前後する可能性が高そうです。101円半ばに落ち込んでから102円付近まで戻る、といった繰り返しになればレンジでポジションを取りやすいですが、102円を超えた状態で遷移する、もしくは101.50円を割って101円を目指すような展開になれば米指標まで取り引きをやめたいと思います。



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