ドル円相場は相変わらず1ドル101円前後でもみ合いを続けていますが、今後もこのレンジは厚く意識されそうです。大きく動く要因のひとつとされる米利上げ時期についての思惑も、この先発表されていく経済指標で右往左往することは織り込み済みであり、重要な経済指標の発表前の様子見ムードも強まると思います。
薄商いの場合は、不意なレンジブレイクに注意が必要ですが、今月は少し中期的な見方で取り引きしていきたいと思います。年末まで円高優勢だと考える投資家がまだ多数派で、おおよその予想レンジは1ドル95円から100円となっていますが、米利上げが堅調に行なわれることが確実視されれば100円の支えはかなり強くなるのではないかなと思います。
強い株式市場などでドルが買われやすくなれば、いったんの目処として1ドル105円も意識されるかも知れません。市場では円高ムードが強いですが、確かに円高トレンドなため上値をタッチしてから一段下げるようなイメージがありそうです。その上値が105円になるのか、103円になるかは経済指標次第、といったところですが、当日だけ見れば円安でも中期的に円高…という相場が続きそうです。
とはいえ、本業(?)は短期トレードなので、本来であればレンジに左右されない動きで利食いするのが正当です。ただ、相場的には必然的に逆張りが多くなるかも知れません。
今日は日本時間23時に米ISM製造業景況指数があります。それまでは週明けと月初のテクニカルな動きが続きそうですが、不意に方向が、それも思ったより大きく出る場合があるので無理に取り引きしなくても良いと思います。
指標後の動きは限定的になるかも知れませんが、それまでの方向感と見極めて勝負したいと思います。為替への影響は普段はそれほどないですが、ドイツ不安のある欧州勢のPMIも発表されるので一応の注意は必要です。
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