NO MQL, NO LIFE

ドル円がついに113円割れ

イエレンFRB議長の発言を終え、相場は大きく動きました。世界経済への懸念を示し、ハト派的発言と受け止められました。米国債の利回り低下、原油安の影響でドル売り円買いはありましたが、議会証言でむしろリスクオフは後退した印象でした。ここまで円高が進んだのはテクニカル的な側面もありそうです。

この動きは去年8月にもありましたが、その時は一旦戻しも見られました。今回も同じ動きをするならば今後1週間ほどで116円台に戻る可能性もありますが、多くは110円まで加速するとの見方です。

日銀の追加緩和が完全に世界経済の価格変動度合いに飲み込まれてしまっています。このままでは政策の効果についての信憑性が失われていくことになりそうです。とはいえ、さらなる追加緩和や政策が世界市場を動かせるだけのものになるとは限りません。今回の世界経済の混乱は日銀のマイナス金利政策が招いたとの見方もあるようです。

本日は日本市場は休場なのでテクニカル的な動きが持続する可能性がありますが、一気に円高が進んだことでロングポジションの利確待ち勢が大量に存在しそうな感じです。そうなると上値は限定的なものになるかも知れません。ショートポジの利確がすすめば一旦は戻りに向かいますが、いずれもきっかけが無ければ小幅な動きになるかも知れません。

本日は引き続き米指標と、上院でのイエレン議長の証言に注目です。