NO MQL, NO LIFE

黒田バズーカは無いとしても、好材料は登場するか

本日は日銀政策決定会合二日目となり、15時30分から黒田総裁の会見を控えています。大筋の見方では「追加緩和は見送られる」「景気判断が下方修正される」とされており、もし追加緩和に何も材料が見出せなかった場合は一定の追加緩和期待勢の失望を誘い円高になると思われます。3月は多くの企業の決算期でもあり、円買いが進みやすいことも意識されるかも知れません。

ただ、輸出大企業にとっては少しでも円安になることで業績を大きく左右する可能性もあります。FOMCも控える中、大きな動きとなる可能性は普通のときよりも少ないと思われるものの、短期的に円高を試すことになっても円安の方向へ持って行きたいグループは多いと思います。

そういった観点で考えると、マイナス金利を導入してすぐ、かつ先週のECBの施策を観測した結果から言って現時点で日銀が追加緩和を行なうことはないかも知れませんが、余韻は残す可能性があります。とくに量的緩和については若干の余地があるため、4月以降かつ年内の緩和の確度が高いことを示せば十分な材料となり得ます。

欧米マーケットはFOMC待ちの雰囲気が強いですが、本日は米国の重要視表が立て続けに発表されます。年内利上げの可能性を探る上で様々な思惑がうごめくことになるかも知れませんので、注意が必要です。ドル円は黒田総裁の会見から未明の米指標にかけて大きく動く可能性もあるのでポジション取りには気をつけたいと思います。

原油に対する状況は改善の兆しが見られたものの、増産凍結の会合が延期されたとの公算が大きくなり大幅に下落しました。新興国通貨も影響が大きい中、今週の相場がどうなるか併せて注目が必要となりそうです。