いよいよ米雇用統計が発表されます。昨日のニューヨーク株式市場は今日の米雇用統計を控えて様子見ムードが広まっていました。日中の為替相場もおそらく様子見ムードが強くなると思うので、夜に備えてしっかりポジション調整したいと思います。
イギリス中銀政策金利は市場の予想通り0.50%から0.25ポイント引き下げて0.25%とすることを決定しました。また量的緩和も再開するとし、ポンドは対ドル、対円ともに急落しました。その後のカーニー総裁の発言によりさらに下げを広げる結果となったほか、今後も下げ基調は続くと見られています。
先日ではオーストラリアでも利下げが実行されましたが、そういった各国とは対照的にアメリカの利上げ時期について注目が集まっています。市場は9月利上げの可能性について冷静に見ていますが、まったく有り得ないわけではありません。
今日の雇用統計は9月利上げはもちろん、年内利上げを肯定する数値となるかどうかが注目されています。市場の予想では+18.0万人と見られていますが、利上げを後押しするには+13万人以上あれば良いとの見方もあります。
前回は+28.7万人という結果で予想を大きく上回り、強い米経済を見せるには十分な結果となりました。ただ、前々回が散々な結果であり、平均すると想定内の伸び率だったとの見方が広まりました。
今回の雇用統計で多少結果が予想より悪かったとしても、市場のショックは小さいと思われますが、それでもドル円では結果が下回ることによる瞬間の円高は避けられそうにありません。併せて発表される賃金や失業率は、まず結果の数値にのみ注目されるため、就業者数の結果と重ねて考える必要があります。
もし結果が予想以上に悪かった場合、ドル円は100円割れも視野に入れる必要がありそうですが、結果の数値次第で、その後戻すことも考えられるため、持ち続けるのは危険かも知れません。
個人的な予想は、就業者数は予想+18.0万人には少し届かず+16万人程度、失業率も予想4.8%に対し、前回と同じ4.9%ほどの数値が出て、瞬間的にドル円は100円割れか100円台前半にタッチ、しかし、その後戻って終わりには始値と同じくらいかむしろ円安になっているのでは、と考えます。
日中は様子見ムードが広まるのと、ポジショニングにより予想外の動きを見せる可能性があるので積極的な取り引きは行なわず、雇用統計前後で仕掛けたいと思います。
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