ドル円は先週末の112円から実に4円以上も円高になったかたちとなります。この雪崩の角度は2月初旬の116円から111円に動いたときに匹敵する勢いです。ドル円のコアレンジは完全に105〜110円に移った印象があります。107円台ではロングも観測されているため一旦の下げ止まりは確認できそうですが、それでもどこまで突破するかわからない状態です。
マイナス金利見極め時期でもあり日銀の介入が難しい中、円売り材料もなく明らかに円買いがしやすくなっている状況です。何かしらの追加緩和の可能性は残るものの、明日以降で要人の発言があるか注目です。ドル売りよりも円買いが先導しており次の目標は106.50円と言われています。
米国利上げについても年内2回どころかゼロ回ではないかとの予想もあり、少し先の話にはなりますが4月FOMC、また月末に予定されている日銀決定会合で目立った政策がなかった場合一段の円高になる可能性もあります。5月には伊勢志摩サミットも控えており、日本の政策への期待も高まります。
とはいえ日銀がいくら金融政策を打ち出しても結局はFRBの利上げタイミングで世界為替相場が決まると言っても過言ではない状況です。日本時間8日6時半からイエレン議長の発言により一層注目です。