相変わらず材料に乏しい展開が続いています。昨日はほぼ一日中1ドル104円前後でもみ合ったあと、ニューヨーク時間に米指標が発表されると、あまり良くない結果から限定的だったとはいえドル売りが少し強くなりました。
原油価格が重しになり、連動して株価と金利が下がったことも要因とされていますが、いずれも小幅な材料となっています。原油については減産の話があったものの、どれほど需要と供給のバランスを保てるか不透明なため様子見しているような感じです。もし原油価格が安定して上昇してくればめぐりめぐってドル円にも良い風が吹きそうです。
今日も引き続き材料を探す展開になりそうで、ドル円はレンジの動きを抜け出すことは難しそうな感じです。売りも買いも仕掛けにくい状況と見られており、1ドル103円後半から104円前半の狭いレンジでしばらく動きそうです。
とくに上値は重く、一段の円安にいくためには米早期利上げ観測が強まるか、原油価格安定などの世界的要因がないと難しそうです。日本の要人は引き続き為替の動きに注視し、急なアップダウンは望まないとしていますが、仮にそうなったときに介入することも難しいため、発言の影響力は限定的になっています。
日本時間21時30分に発表される米消費者物価指数に注目したいと思います。23時にも住宅系の指標がありますが、まずは消費者物価指数の結果をみて考えたいと思います。前回値とほぼ同じ事前予想となっていますが、大きく乖離することがないか注目です。事前予想通りなら動きはほぼなさそうですが、予想と違えば少し動きそうな感じです。とはいえ、レンジブレイクするほどの指標ではないかも知れません。
引き続き想定レンジは1ドル103.65円から104.10円ほどの幅で考えたいと思います。いったん104円を割って103円後半で推移してきているので、感覚的には104円が重くなってきているイメージなのでタイミングがあえばショートカバーも仕掛けたいと思います。
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