NO MQL, NO LIFE

そろそろ上値が重くなる?

ドル円相場は連日上げを続けており、ついに1ドル108円台も回復するまでになりました。トランプ次期大統領の政策期待から米国債利回りが予想以上に大きく上昇したことにドルが反応したカタチで、対ドルは全面安となりました。

米大統領選挙前の水準である1ドル104〜105円から実に3円も円安が進んでおり、「トランプリスク」と言われ1ドル101円前半まで円高になったときを考えるとなんとたった3営業日で7円も動いたことになります。

市場の見方としてはクリントン氏が大統領になった場合のドル円のひとつの節目が1ドル108円前後だったので、大統領選の結果こそ違えど一応ドル円相場は節目を迎えることになります。ただ、ドル高要因がクリントン氏当選の”それ”とはタイプが違うので、どこまで進むのか難しい判断になりそうです。

中期的にはまだ円安が進んで1ドル110円を超えて一部投資家では来年にも1ドル115円から120円のレンジに戻すと考えている人もいるようですが、短期的な相場は過熱感から少し戻すかレンジに入っても良さそうな気がします。

17日にトランプ次期大統領と安倍首相が会談する予定ですが、ここでトランプ氏からドル高に対する懸念などが話題になると方向が変わる可能性があります。会談内容によっては”本来の”トランプリスクが再燃することもありえるかも知れません。

今日は各国の経済指標が多く発表されることと、アメリカに関しては各連銀総裁の発言が予定されており利上げに関するコメントが出る可能性が高そうです。発言内容によっては一段のドル高要因になりかねないので不意な動きには注意が必要です。

また欧州ではGDP速報値などと併せ、こちらも要人であるドラギ総裁やカーニー総裁の発言も予定されているので対ユーロ(またはポンド)の動きも注意が必要です。

若干戻りを意識しつつ、今日もニューヨーク時間ではロングを基本に考えたいと思います。日中は連日上げている日経平均を睨むことになりそうですが、夜は各連銀総裁の発言内容は利上げに前向きであるという姿勢が変わっていないと期待します…



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