109円真ん中くらいで方向感に欠けていたドル円は一気に110円を突破、その後も大きく下げることなくニューヨーク時間の終盤には実に1ドル111.80円まで上昇して終了しました。上昇率はマイナス金利導入を決定した1月29日に匹敵し、週間でも実に1年半ぶりとなる大幅上昇となりました。
マイナス金利政策拡大で、銀行への貸出金利もマイナスになればマイナス金利のプラス面がさらに拡大しリスクオン先として利用されていた円はますます円安へと向かうことになります。
来週に予定されている日銀金融政策決定会合にますます注目する必要があります。これだけの報道で大きく動いたため、期待する結果とならなかった場合は逆サプライズとなる可能性があります。週明けの開始値と日経平均の動向に注視しながら重要な米指標にも注意する必要があります。特に米利上げの動向に関係が深い指標では円も大きく動くため注意が必要です。