しかし一方で下値不安が完全に消えたわけではありません。一部エコノミストの間では円相場は105~110円に遷移するだろうという見方もあります。原油相場は最悪シナリオで20ドルとも言われており、中国に加え米経済も悪化の兆しが見えれば十分可能性はありそうです。春節明けの中国相場が注目ですが、何よりも中国指標は当てにならないという見方も多くあり、リスク回避の動きはしばらく続くかも知れません。それに比べ米経済の実体は決して悪いものではないため、再びドル高になる可能性があります。
欧州はイギリスのユーロ離脱問題やドイツ難民、ギリシャ問題などを始め銀行株の暴落など不安要素が多い状態です。本日のドラギECB総裁に注目です。NY市場は休場のため、ユーロを中心にした動きになるかも知れません。
先ほど発表された日本GDPは予想よりも悪い結果となりましたが、このまま113円を緩く円安に向かう相場となれば日銀の介入はおそらく行なわれないかも知れません。逆にまた急激に110円を割るような円高に動いた場合は日銀介入の可能性が高くなります。そうなると激しく相場が動くことになると思うので、ポジション取りには注意が必要です。