要人発言で動く

為替市場は材料感のない相場が続いていますが、要人の発言をめぐり小幅な範囲で乱高下を繰り返す相場となりました。デイトレやスキャルピングを行なう人にとっては楽しい相場になったかも知れません。

エバンズ米シカゴ連銀総裁はFRBの12月利上げに対して肯定的とも否定的とも取れる発言をし、利上げを決定する前にインフレ率を目標の2%に近づけたほうが良いとの見方を示しました。

これが影響してドルは軟調になり、ニューヨークダウの落ち込みも相まって一時1ドル103.20円ほどまで下げて戻すなど、材料不足の中で比較的動きました。リスク回避ムードが一定数あるため上値の重い展開が続いています。

FRBが年内利上げを行なうことが確実視されているなかで、企業成績が伸びないとインフレにはつながらないとの見方が多数を占めており、株価に注目が集まっています。

今日は軟調なニューヨーク市場を見て昨日の反発で日経平均は落ち込んでいますが、動きは限定的なものになりそうです。

今日も経済指標としては発表が少なく、日本時間23時の米8月JOLT求職件数と翌午前3時のFOMC議事要旨公表がポイントになりそうです。とくにFOMC議事要旨については内容が利上げの動向に関するものなので、さらなる要人発言とともに注意する必要があります。

昨日からの動きを見ていると、やはり1ドル104円はかなり重たそうな雰囲気があります。想定は1ドル103.20円から104.00円ほどの比較的広い範囲で考え、あまりショートよりかロング狙いでいきたいと思います。

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